一級建築士事務所

「まるねこ一級建築士事務所」では、猫との住まいの設計・小規模猫リフォームの施工、監修を行っています。

一級建築士・愛玩動物看護師のいしまるあきこが、猫の習性や猫種の特性をふまえ、人と猫がバランスよく暮らせて快適・安全で猫の健康につながる猫との住まいのご提案をしています。

とくに築年数の古い住まいの猫向けリフォームや猫との住まいの困りごと(脱走対策や猫同士のけんかなどの多頭飼育のトラブル、吹き抜けや階段からの転落防止、ほか)の解決、猫と一緒に暮らす人が行う猫向けDIYの指導、猫賃貸を増やしていくことに力を入れています。

場所・規模にもよりますが、猫向け小規模リフォームの施工も行います。猫にとって環境変化は負担になりますので、お世話のやり方を変えるだけで問題が解決する場合はリフォームはせずにお世話等の指導をおこない、できるだけお金をかけないで解決する方法も探ります。訪問・オンラインの「猫との住まい相談」(Link)も行っています。

一般の方向けに猫との住まいのセミナー講師を務めるほか、書籍を通じて猫との住まいの発信を行っています。2020年3月22日発刊の『猫と住まいの解剖図鑑』(エクスナレッジ)(Link)、2024年7月2日発刊予定の『猫と暮らすやさしいDIY』(KADOKAWA)(Link)など、全国の書店や図書館などでお手にとってご覧ください。

住まいのプロに対するアドバイス、監修も力を入れています。建築士や工務店、インテリアコーディネーター、不動産屋さんなどに対する「猫との住まい」のレクチャーや設計のアドバイスを行っています。とくに、住まいのプロ向け認定資格講座「猫との住まいアドバイザー」(Link) (主催:一般社団法人日本ライフスタイル協会)の講師を務め、猫にやさしい住まいを考えられる住まいのプロを増やすことに努めています。また、猫が関係する企画を検討中のあらゆる業種の企業様へのアドバイスも行っています。たとえば、パナソニックの犬猫向き建材「わんにゃんSmile」(Link)の監修をいたしました。そのほかにも多数行っています。猫と暮らしている方・猫のことが好きな方が喜んで頂ける内容になるようお手伝い致します。

猫と暮らせる不動産紹介サイト「ねこのいえ不動産」(Link)も企画・運営しています。不動産の株式会社カルペディエムが管理し賃貸・売買どちらの仲介も行っており、いしまるが物件探し・内見対応・アドバイスを行っています。猫賃貸の管理も行っています。

猫との住まいに関するあらゆるお困りごと、ご相談ください。お問合せはこちら(Link)。

まるねこ一級建築士事務所(旧 一級建築士事務所ねこのいえ設計室) 東京都知事登録 第56856号 / 石丸彰子 一級建築士 登録番号319124号

■ 進行中の設計・監理、施工、監修、講師、ほか

■ 設計・施工 事例

●2023年12月 横浜市・Aさま宅 猫リフォームの設計・監理、一部施工(築13年)

猫さんの多頭飼育(4〜7匹)が前提で、中古戸建購入にあわせて猫リフォームを行いました。猫リフォームの内容としては、猫と人が共用するキャットウォーク・ステップと人用の棚の「ねこだな」、においに配慮した猫トイレ置き場2箇所、猫対応でセレクトしたペットドア(くぐり戸)や握り玉のドアノブ、汚れ防止・滑り配慮のリフォーム床材などです。

いしまるが監修したパナソニック「わんにゃんSmile」(Link)の製品を使用しています。(ねこだな:パナソニック・インテリアカウンター滑り配慮塗装・メープル柄、床:パナソニック・ウスイータ滑り配慮仕様・メープル柄、ドア:パナソニック・ベリティス・ブルーグレーオーク柄、ほか)

「ねこだな」上部にもともとあった高窓は全て半透明でしたが、隣家の視線にも配慮した上で、右2箇所を透明のガラス(防火対応)に変更しました。猫さんが高い位置からお外を見ることができます。多頭前提のため、高い位置ほど複数経路をつくるため、通り抜け穴を複数設けています。

「ねこだな」まわりの壁は、金物固定のため壁下地から交換した上で、しっくいをベースに上下2色のグレーは珪藻土塗料で塗り分けています。塗り壁は、猫さんに爪とぎされにくい自然素材です。その他の壁・天井は発色の良い様々な色がありひっかきに強い壁紙「幼児の城」(ルノン)をメインに使用しました。塗り壁と壁紙の隣り合う箇所は見切り材をはさんでいます。「ねこだな」まわりの施工を、まるねこ一級建築士事務所(旧 一級建築士事務所ねこのいえ設計室)にて行いました。

1階の猫トイレ置き場は、リビングの一角です。壁に設けた換気扇で壁の向こうにある人間用のトイレ内に猫トイレのにおいを導くようにしています。

2階の猫トイレ置き場は、洋室の収納内です。両引戸の片方にペットドア(くぐり戸)を設け、猫さんが収納内のトイレに行けるようにしています。また、収納と洗面所を通気口でつなぎ、猫トイレの気になるにおいが部屋に広がるのを防いでいます。

洗面所やキッチンの壁一面にタイルを貼っています。洗面所にはカネキ製陶の古窯変二丁75「雪かぶり」、キッチンにはカネキ製陶の古窯変KBボーダー「ねずみ」を使用しました。キッチン上部の吊り戸棚はパナソニック「ラクシーナ」のウォールユニットで面材の色は「フォググレー」です。キッチン背後は、業務用のステンレス作業台をセレクトしました。

●2023年05月 開放型シェルター「まるねこ」の猫リフォームの設計・施工(築56年)

複数の猫たちが過ごすための開放型シェルターの猫リフォームの設計と施工を行いました。一般的な保護猫シェルターでは、ケージをメインに過ごしてもらうことが多いですが、ここ「まるねこ」(旧 保護猫スペース)では、人は住んでいませんが家で過ごしているかのような感覚で猫さんたちに自由に過ごしてもらっています。猫にとってストレスが少なく、里親さま宅に行った際にケージよりも大きな「家」になれやすいというメリットがあります。猫さんたちのお世話や里親さま募集(Link)もいしまると家族の2名体制で行っています。

メインのスペースと和室の間に室内窓を設け、ゆるやかにエリアをくぎりながら、猫たちが好きな場所で過ごせるようにしています。キャットウォーク・ステップはくぐり抜け穴とペットドアを通じて、二部屋を行き来できるようにしています。

玄関まわりでは、玄関引戸のほかもうひとつの開き戸を設けることで、猫の脱走対策をしています。脱走対策といっても、猫さんがよく見える大きなガラスのある扉を使うことで、お迎えをしてくれる楽しい玄関に変えることができます。また、室内窓を通じて外を見ることもできるため、保護猫さんたちも外を安全に見て楽しみつつ、外を通る方も保護猫さんたちの姿を見ることができます。

今回、私が監修したパナソニック「わんにゃんSmile」建材(Link)をパナソニックさんからご提供いただき、使用しています。具体的には、キャットウォーク・ステップの「インテリアカウンター滑り配慮塗装」、ペットドアの「ベリティス内装ドア くぐり戸」、床材のフローリング「ベリティスフロアー わんにゃんフロアー」とリフォーム用床材「ウスイータ滑り配慮仕様」、「室内窓」などです。

開放型シェルター「まるねこ」については、こちらのページ(Link)もご覧ください。

●2023年04月 猫さん・犬さん向き建材のパナソニック「わんにゃんSmile」を監修

猫さんにとって使いやすく滑りにくいキャットウォーク・ステップで、くぐり抜け穴を用意できるカウンター材、くぐり抜けののれん部分が外せて、柔らかな素材で成功しやすく、引戸にも対応したペットドア、滑りにくいフローリングなど、猫・犬との住まいで安心して使うことができ、猫・犬に配慮した「もっと仲良くなれる」新商品のパナソニック「わんにゃんSmile」を監修しました。2023年4月発売開始。写真撮影に協力してくれた猫さんたちも、実際に設置されたステップ・ウォークを見てすぐに楽しく使ってくれました。たくさんのご家庭で暮らす猫さん・犬さん、人にとって快適な住まいづくりに役立つ商品になると思います。特設サイト→ https://sumai.panasonic.jp/interior/wan-nyan/

●2023年02月 平安伸銅工業「ラブリコ」を使用した「DIY・ねこだな」を設計・監修

SPF材の2x4を使ってのDIYに活躍する突っ張りキャップ「ラブリコ」を使用した、キャットタワーや脱走対策となるDIY「ねこだな」の監修・設計をしました。「ねこだな・かべ」、「ねこだな・まど」、「ねこだな・かど」の3種類です。DIY初心者の方でも取り組めるよう、市販の木箱を使うことで道具はドライバー1本でできるようにしています。猫のために何かしてあげたい、DIYに取り組んでみたいという方のために考えました。

●2022年11月 千葉県・Mさま宅 玄関吹抜・階段 猫の転落防止対策の設計・施工

元気な子猫を迎えたMさま宅の玄関吹抜と階段の手すりの落下防止対策を行いました。同時に「既存の手すりにネジ締めや傷を付けてほしくない」、「網や柵は希望しない」というご要望がありました。そこで木製の手すり用台座を制作し、手すりに跡を付けないようにし、ななめの手すりにも固定できるようにしています。台座はノブをまわすと手すりに締め付けられ、固定できる仕組みです。手すりカバーの上に金属製の金物や突っ張り棒と木製ポールを立て、棒の間に中空ポリカーボネートを用いて転落防止対策にしました。中空ポリカーボネートは、用いても暗くならないこと、軽量かつ頑丈であることから採用しています。木製パーツは手すりに合わせて塗装し、留め具は家の雰囲気に合わせて黒を選択しました。

●2022年09月 埼玉県川越市「ecoねこハウス川越」 猫と暮らす方専用の賃貸住宅の猫リフォームの設計・施工(築50年)

埼玉県川越市の猫3匹までOKの猫と暮らす方・これから迎える方専用の戸建賃貸住宅「ecoねこハウス川越」の設計・施工を行いました。

2階洋室・和室にキャットステップと人間用の棚を兼ねた「ねこだな」を設け、ねこだなを登った先でお外が見えます。窓の外には縦格子を設け、窓を開けての換気や猫さんが外のにおいを嗅いで良い刺激を得ることもできます。和室のドアを開けるほか、洋室「ねこだな」上部の丸いくぐり抜け穴を通って行くことができます。和室側から通り抜け穴のふたを閉めると、猫さんが入ることができないお部屋にできます。病気で隔離する必要がでてきた時や2匹目、3匹目をお迎えする際など隔離する必要がある時、在宅勤務で猫さんを部屋に入れることができない時などにも使用することができます。

猫トイレ置き場はLDと洋室の2箇所あり、一般的な猫トイレを合計4個置くことができます。理想の猫トイレの数の「頭数+1個」を置けるスペースを確保しています。洋室の猫トイレ置き場は廊下から通り抜け穴を設け、洋室のドアを閉めていてもいつでも猫さんは入ることができます。猫トイレ置き場の床と壁にはクッションフロアを貼っています。

壁や天井で白いところは漆喰です。(一部の天井は、自然塗料による塗装です)漆喰は調湿効果と消臭効果にすぐれていて、家全体の気になるにおいがでにくいです。また、猫と暮らすご家庭は壁紙の爪とぎなどに悩まされることが多いですが、漆喰はかたいため猫の爪でボロボロになりにくいです。長く住んでいても快適に暮らしやすいです。(その分、柱がターゲットになりやすいので、その対策は必要なことがあります)

玄関は脱走対策のため二重ドアです。また、猫さんに開けられにくいように丸い握り玉のドアノブを採用しています。ドアの透明なガラスから送り迎えの猫さんを見ることができるかもしれません。

この「ecoねこハウス」は、ミツウロコグループの株式会社サンユウさんの新規事業として、立ち上げ当初からいしまるが監修をしてきました。今回の第一弾は設計・施工も行っています。築50年前後の戸建て(空き家)を猫向きリノベーションして活用しています。同時に無断熱だった家の床・壁・天井に断熱材を入れ、窓は二重窓またはペアガラスに交換することで断熱性能を高めています。そこで暮らす猫や人の温熱環境を快適に保つことが一番の目的ですが、猫や犬などのために冷暖房を付けっぱなしのご家庭は多いため、光熱費の負担を減らすという意味で、猫と暮らす方のお財布にもやさしいつくりです。ecoにはecologyとeconomyの意味が込められています。

●2021年03月 埼玉県こども動物自然公園のマヌルネコのための屋外放飼場「マヌルロック」の設計

埼玉県東松山市の埼玉県こども動物自然公園(Link)の野生の猫科動物「マヌルネコ」のための屋外放飼場「マヌルロック」を設計しました。2021年3月オープン。お子様の来園が多く、また、園で暮らす3匹のマヌルネコたちも小柄なため、全体的に低めにしています。オープン当初はオスのロータスくんが屋内のマヌルネコ舎(写真右側の屋根がある建物)と行き来して使っていました。背後にも屋外放飼場があり、入れ替わりでマヌルネコ3匹が使用しているそうです。マヌルネコは寒い地域に生息する動物のため、夏場は使用せずに涼しい季節に「マヌルロック」は使われています。

内部のマヌルネコ側から見たときにも人と同じ場所にいるかのように見えるよう、あしもともできるだけ低くしました。柱・フェンス・ガラス・ネットなどの囲われた部分のほか、隣の屋内の小屋から屋外への通り道、岩山の配置のデザインもしています。擬岩の造形・植栽は動物園側が行いました。

●2020年06月 三菱地所レジデンスのウェブCM用のキャットタワー家具「猫タワマン」の設計・制作と出演

三菱地所レジデンスさんとのコラボレーションで、タワーマンションに見立てたキャットタワー「猫タワマン」のアドバイス・設計・制作を行いました。

マンションのインテリアになじむ家具調のタワーで、ウェブCM用ですが実用を意識して制作しています。動画にはアビシニアンとロシアンブルーの2匹の猫さんたち、いしまるも登場しました。ウェブCMは1年間で350万回再生されました。

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